春の訪れとともに、多くの人々を魅了する桜の名所、醍醐寺。
豊臣秀吉が「醍醐の花見」を催したこの歴史ある寺院では、アメリカン・エキスプレス(アメックス)主催の特別な夜間観桜イベントが開催されます。
ライトアップされた桜と歴史的建造物が織りなす幻想的な風景は、まさに非日常の体験。
今回はこの特別なイベントに参加し、その魅力を堪能してきました。
本記事では、醍醐寺の夜間観桜の見どころや特典、撮影スポットなどを詳しくご紹介します。
この記事でわかること
- 醍醐寺の見どころ
- アメックスのイベントについて
醍醐寺について
今回のイベントの舞台でもある醍醐寺について簡単に解説する。
醍醐寺は、京都市伏見区にある真言宗醍醐派の総本山で、874年に理源大師・聖宝によって創建された歴史ある寺院。
広大な境内は上醍醐と下醍醐に分かれていて、自然豊かな環境の中に数々の文化財が点在している。
1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録され、多くの観光客が訪れる名所となっている。
特に有名なのが、1598年に豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」。
秀吉は1,300人もの大勢を招いて盛大な花見を楽しんだそう。
現在でも、毎年4月の第2日曜日に「豊太閤花見行列」を開催している。
その歴史的な出来事からもわかるように、醍醐寺は桜の名所として知られています。
春になると境内は美しい桜で彩られ、特に三宝院や五重塔周辺の桜は見ごたえがある。
京都市内の写真映えするスポットとしても人気がある。
境内には数多くの国宝や重要文化財がある。
中でも五重塔は951年に建てられた京都府最古の木造建築で、歴史的価値が非常に高い建物。
また、三宝院には桃山文化を代表する庭園があり、四季折々の美しい風景が楽しめる。
春の「夜間観桜」は特に人気が高い行事。
ライトアップされた桜と歴史的建造物が織りなす幻想的な光景は、多くの人を魅了します。
歴史と自然が見事に調和する醍醐寺。
桜の季節だけでなく、紅葉や新緑の時期にも訪れてみると、また違った美しさに出会えるだろう。
公式サイトには、年中行事や四季折々の写真が掲載されている。
拝観前に見ておくと、より楽しむことができるだろう。
今回のイベント情報
今回のイベントを主催するのは、アメリカン・エキスプレス(アメックス)。
醍醐寺での特別観覧プランは3種類が用意されており、それぞれ異なる魅力がある。

まず1つ目は、「早朝貸し切りプラン」。
このプランは、すべてのアメックス発行カード会員が申し込むことができ、朝7:45から8:55の約1時間10分間、特別に貸し切りで観覧を楽しむことができる。
観覧できるエリアは霊宝館と三宝院の2箇所のみで、歴史的な建造物や庭園を静かに楽しめる点が魅力。
しかし、五重塔や金堂はこの貸し切り時間中には観覧できないため、早朝プランのみに参加する場合は注意が必要となる。
一度退出が必要だが、17時の閉門まで五重塔や金堂の観覧が可能になる(貸し切りではなくなる)。
次に2つ目は、「日中お茶席プラン」。
このプランもすべてのアメックス発行カード会員が申し込み可能で、9:30から17:00まで醍醐寺内を自由に散策できる。
特に恩賜館を貸し切りとし、お茶席が設けられるのが特徴。
ゆったりとした空間でお茶を楽しむことで、特別な時間を過ごすことができる。
恩賜館以外は一般拝観客と同様に見学することになるが、早朝プランとは異なり、五重塔や金堂の観覧が可能。
歴史的な建造物を数多く堪能できる点は大きな魅力。
そして3つ目は、「夜間貸し切りプラン」。
こちらはプラチナカード会員限定の特別プランで、18:30から21:00までの2時間半を貸し切りで観覧できる。
夜間という特別な時間帯に醍醐寺を訪れることで、ライトアップされた桜や歴史的建造物の幻想的な風景を楽しめる。
観覧エリアは早朝プランと同じく、霊宝館と三宝院の2箇所だが、暗闇に浮かび上がる建物や桜の美しさは昼間とは一味違う魅力を放っている。
今回、私が応募したのはこの「夜間貸し切りプラン」。
一人あたりの参加費は7,700円と少し高額だったが、ライトアップされた醍醐寺をゆったりと楽しみたいという思いから応募することに決めた。
特別な空間を独占できる贅沢さと、静寂の中で桜を楽しむ体験は、何にも代えがたい魅力を感じた。
なお、このイベントの申し込みは3段階に分かれて行われた。
まず1次応募は、プラチナカード会員限定の抽選。
次に2次応募が、アメックスのプロパーカード(ゴールドカードやグリーンカードなど)会員限定の抽選。
そして最後の3次応募が、先着順でアメックスが発行するすべてのカード会員を対象とする形式。
3次応募では定員に達し次第、受付は締め切られる。
夜間拝観のプランに1次で応募したが、抽選倍率はあまり高くないように感じた。
アメックスは毎年、この時期にさまざまな貸し切りイベントを開催している。
特に有名なのは、二条城での貸し切り観覧や、都をどりの貸し切り公演。
また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの貸し切りナイトもこの時期に申し込みが始まるため、多くの会員が楽しみにしているイベントのひとつとなっているはずである。
今回の醍醐寺での夜間観桜も、まさにその特別な体験のひとつだった。
歴史ある醍醐寺を貸し切りで楽しむ贅沢さや、ライトアップされた幻想的な桜の美しさに感動した。
アメックス会員ならではの特別感を味わえるイベントとして、来年以降もこれに限らず参加してみたいと感じた。
体験レポート
到着から入場まで
醍醐寺の最寄り駅は京都市営地下鉄の醍醐駅。そこから徒歩では約10分程となる。
ただし、ほとんどが坂道なので、距離の割に体力の消耗は激しいかもしれない。
特に荷物が多かったり、観光シーズンで人混みの中を歩いたりする場合は、予想以上に疲れる。
バスで行く方法もある。
地下鉄醍醐駅2番出口を出てすぐの場所にコミュニティバスの乗り場があり、そこからバスが出ている。
料金は230円で、所要時間は大体10〜15分くらい。
バスに乗れば楽だけど、待ち時間や混雑を考えると、徒歩と大差ないこともある。
特に観光シーズンだとバスも混むし、意外と歩いた方が早いこともあるので、状況を見て選びたいところ。
アメックスのイベントでは、大概施設の入場口に受付がある。
そこでQRコードを提示すると、入場券(今回はリストバンド)を渡される仕組み。
リストバンドなら手ぶらで歩けるのは便利。
そして、今回のような貸し切りイベントでは、この受付のタイミングで記念品の配布も行われる。
毎回思うけど、記念品を最初に渡されるのはちょっと不便。
施設を見て回っている間もずっと持ち歩くことになるし、靴の着脱時やお手洗いに行った際に忘れる可能性もある。
出口で渡してくれたらいいのに、と毎回感じる。
今回の記念品はストラップ。
「Platinum Card」と書かれた金属プレートと、アメックスのロゴが付いている。

見た目はそれなりに高級感があるけど、どうも以前のバースデープレゼントの流用品っぽい。
メルカリで定期的に出品されているのも見かけるし、なんだか価値が下がっているように感じる。
ライトアップスポットの紹介
今回のイベントで入場できたのが、三宝院と霊宝館の2エリアだけなので、そこだけ紹介する
三宝院
三宝院は、醍醐寺の中心的な寺院で、豊臣秀吉が「醍醐の花見」を行った場所として有名。
国宝の表書院と名勝の庭園「秀吉自ら設計した庭園」は、豪華で見応えがある。
受付を済ませて、三宝院のエリアに入るとまず、豪華に咲き誇った枝垂桜が出迎えてくれる。
塀を挟んだ桜馬場は咲いてはいたものの、見ごろというわけではなかったので、対照的である。
満開といっても差し支えない咲きっぷりである。

ライトアップがされており、非常に優雅な空間となっている。
大玄関から建物に入り、そこでは御朱印を書いてもらったり、一般的な社務所と同じようなことが行われていた。
そのまま奥へ進むと、表書院に行ける。
ここでは、このイベント限定で、住職の方が庭園の説明を行っていた。
普段は聞くことができないであろう話を聞けて、非常に良かった。
ここから先も今回は行くことができ、通常は非公開エリアである本堂などにもいくことができた。
残念ながら、通常非公開のため、撮影は禁止だったため、画像を載せることはできない。
しかし、醍醐寺公式が少し公開しているので、ぜひそちらを参考にしてほしい
また、憲深林苑でも枝垂桜が咲いており、こちらも見事な咲きっぷりだった。
ライトアップと満開の桜は非常に素晴らしく、来てよかったと思えるほどだった。


霊宝館
次に向かったのは霊宝館である。
こちらでも入場口で再度リストバンドの確認が行われた。
アメックスのイベントということもあって、セキュリティ面はしっかりしている印象だ。

霊宝館までの道沿いには桜が見事に咲き誇っていた。
ライトアップされた桜が夜空に浮かび上がる様子は幻想的で、ただ歩いているだけでも十分楽しめる。
桜を眺めながら進んでいくと、どこからか音楽が聞こえてきた。
どうやらこの音楽は、後で訪れる平成館で行われている生演奏だったらしい。
音の響きが辺り一帯に広がり、雰囲気をさらに盛り上げていた。

霊宝館は昭和10年(1935年)に、寺宝の保存と公開を目的として建設された建物である。
数百年以上の歴史を誇る醍醐寺の中では比較的新しい建築物だが、その分、展示環境も整備されており、快適に鑑賞できるようになっている。
訪問時には、企画展「受け継がれる寺宝」が開催されていた。
国宝や重要文化財を含む貴重な寺宝が公開されており、その豪華さに圧倒された。
仏像や絵画、経典など、いずれも歴史的価値の高いものばかりで、じっくりと見入ってしまう。
もちろん、展示品の保護のために内部での撮影や録音はすべて禁止。
貴重な品々を前にしては、それも当然だと感じた。
驚いたのは、この貴重な寺宝が展示されている部屋で生演奏が行われていたことだ。
オーケストラの四重奏に加えて、笛の音が柔らかく響き渡り、展示品を鑑賞する空間を一層特別なものにしていた。
美術品と音楽のコラボレーションという贅沢な体験に、しばし現実を忘れてしまうほどだった。
歴史ある寺院でこうした現代的な演出を楽しめるとは思ってもみなかったので、良い意味で驚かされた。
霊宝館の出口付近にはカフェがあり、そこでもちょっとしたサプライズがあった。
なんと、桜の紅茶とマカロンを無料で配っていたのである。
季節に合わせた桜の紅茶は香りが良く、温かい飲み物で体を休めるのにぴったりだった。
しかも、マカロンは一つが意外と高価なもので、これが無料で提供されるとは驚きだった。
イベントならではの特別なサービスなのだろう。

また、夜間拝観の参加者限定で、京都駅までのシャトルバスも運行されていた。
20分に1本の頻度で運行されており、バス自体もかなり大きく、ゆったりと座って帰路につけるのはありがたい。
夜間拝観は終わる時間も遅くなるため、こうした配慮は非常に助かる。
霊宝館での体験は、桜や展示品だけでなく、音楽やサービスによってさらに特別なものになった。
まさに贅沢尽くしの時間で、このイベントに参加して本当に良かったと感じるひとときだった。
特に感動する場所
特に感動するのは、やはり満開の枝垂桜だろう。
暗闇の中でライトアップされた枝垂桜は、幻想的な美しさを放ち、まるで別世界に迷い込んだかのようだった。
夜の静寂と相まって、その美しさはより一層引き立てられていた。
また、貸し切りイベントのため、人数が制限されており、混雑することなく桜をじっくりと楽しめるのも大きな魅力だ。
普段なら人であふれかえる人気スポットも、落ち着いた雰囲気の中で鑑賞できる贅沢さを味わえた。
さらに霊宝館では、企画展をオーケストラの生演奏を聴きながら観覧できるという、非常に特別な体験が用意されていた。
音楽と美術品が融合することで、展示の鑑賞自体がひとつの芸術作品のように感じられる。
生演奏の音色が響く中、歴史ある寺宝を眺める時間は、まさに贅沢そのものだった。
このように、貸し切りならではの特別な演出が用意されており、訪れる価値のある体験となっていた。
まとめ
以上、今回はアメックスのイベントについてレポートした。
ライトアップされた満開の桜や霊宝館での生演奏と展示鑑賞など、贅沢な体験を堪能できた。
非常に満足度が高く、次回もぜひ参加したいと感じる素晴らしいイベントだった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。