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遅れても価値アリ?iPhone 16 Proを発売から7か月後に買った正直な感想

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iPhone 16 Proが発売されたのはもう7か月前。
テクノロジーの世界では新製品が次々と登場するため、「少しでも古いと価値が下がる」というイメージを持つ人も多いかもしれない。
しかし、果たして本当にそうだろうか?
今回は、発売から遅れてようやく手にしたiPhone 16 Proをじっくり使い込んでみて感じたことを正直にレビューしてみたいと思う。
むしろ、時間が経ったからこそ見えてくるポイントや、初期不具合の改善点も含めて評価していく。
それでは、デザインや性能、カメラの進化などを詳しく見ていこう。

この記事では、使用感に重点を置くため、スペックの詳細については解説していない。

デザインとビルドクオイリティ

デザイン

カメラユニットは、いわゆる「タピオカカメラ」と呼ばれるデザインが引き続き採用されている。
iPhoneを使うのは久しぶりだが、毎年このカメラユニットがさらに大型化しているように感じる。
特にiPhone 16 Proでは、その出っ張りがかなり目立ち、厚みはおおよそ1円玉1.5枚分ほど
机に置いた際には不安定になりやすく、ガタつきを感じることもある。

さらに、この出っ張りが原因で、落下時のリスクが増している点も気になった。
特にカメラ部分から地面にぶつかった場合、傷や割れの原因になりかねない。
そのため、ケースでしっかり保護することが推奨される。

フレーム部分に関しては、大半のユーザーがケースを装着して利用するだろう。
しかし、ケース無しで使う場合でも、角が少し丸みを帯びているおかげで手への負担は軽減されている
過去のモデルと同様に、持ちやすさに対する配慮が感じられる設計になっている。
特に長時間の利用でも手が痛くなりにくいのはありがたいポイントだろう。

カラー展開についても触れておく。
今回のiPhone 16 Proでは、以下の4種類が用意されている。

  • ナチュラルチタニウム
  • デザートチタニウム
  • ホワイトチタニウム
  • ブラックチタニウム

特にナチュラルチタニウムは高級感があり、多くのユーザーから人気を集めている。
チタニウム素材の質感も相まって、どのカラーを選んでも満足度は高くなっている

防水・防塵性能については、IP68等級に対応している。
つまり、水深6メートルで最大30分間の耐水性能を持ち、ほこりに対しても完全に保護される仕様。
日常生活での水濡れや埃に対しては、十分な耐久性を備えていると言える。
例えば、うっかり水に落としてしまった場合でも、問題なく動作する可能性が高いのは安心だ。

全体的に見て、デザインや素材の質感は非常に高く、細部まで洗練された仕上がりとなっている。
ただし、カメラユニットの出っ張りが気になる人はケース選びを慎重にする必要があるだろう。

ディスプレイ

スマホのディスプレイ

iPhone 16 Proのディスプレイは、前作の6.1インチからわずかに大型化し、6.3インチとなった。
たった0.2インチの差ではありますが、実際に使ってみると意外とその恩恵は大きく、操作時の快適さが増したと感じる。
以前使っていたGalaxy S23が6.1インチだったため、個人的には「少し小さいな」と感じていた部分が解消され、今回の変更は非常にありがたいポイントだ。

ディスプレイ上部には、前モデルと同様に「ダイナミックアイランド」が搭載されている。
これはFace ID用のセンサーやフロントカメラを内蔵するための領域で、通知やアクティビティを視覚的に表現するインターフェースになっている。
しかし、実際の使用感としては「ここに何か表示できたらもっと便利なのに」と感じる場面もある。
センサーが動作しているかどうかは、別のカメラで撮影してみると赤外線が点灯しているのが確認でき、普段は目に見えない部分でしっかりと機能していることが分かる。
写真からも、ダイナミックアイランドのあたりが光っており、ここにセンサーが密集していることが分かる。

iPhoneのセンサー

ディスプレイの性能に大きく寄与しているのが、Proシリーズに採用されている「LTPO OLED」素材。
この技術により、ディスプレイのリフレッシュレート(画面の書き換え速度)が1Hzから120Hzの間で自動的に調整され
たとえば、静止画や文章の閲覧など、画面の動きが少ないときは1Hzに近い低リフレッシュレートで動作し、省電力化に貢献する。
一方、動画再生やゲームプレイといった動きの多い場面では、スムーズな表示のために最大120Hzまで引き上げらる。

本来であれば、120Hz表示はバッテリー消費が激しい機能だが、LTPO OLEDの可変リフレッシュレート機能によって、電力の無駄を最小限に抑えることができている。
実際、私自身もこれまで120Hz表示の快適さを気に入って使っていたものの、バッテリー消費が気になって持ち歩く際は省電力モードを活用していた。
iPhone 16 Proではその心配が減り、より長く快適に使えるのがありがたいところ。

発色に関しても申し分なく、非常に鮮やかでナチュラルな色合いを楽しめる。
特に写真や映像を表示したときの色の深みは、他のスマートフォンと比べても頭ひとつ抜けている印象。
また、最大輝度も非常に高く、直射日光の下でもしっかりと視認できる点も優秀。

外出時の使用が多いユーザーにとって、この輝度性能の高さは大きなメリットとなるだろう。

総じて、iPhone 16 Proのディスプレイは非常に高水準で、使っていて不満を感じることはほとんどない
サイズ感、表示品質、省電力性のすべてにおいてバランスが取れており、スマートフォンにおける表示体験の理想形と言っても過言ではないと感じている。

カメラ性能

カメラで撮影する人

ここから、カメラ性能を見ていく。

iPhoneのProシリーズのカメラ構成は広角・0.5倍の超広角・5倍の望遠の3眼構成となっている。
画素数は順に24MP・12MP・12MPとなっている。
ただし、広角カメラは1倍の12MPと1.2倍の24MPの2種類を切り替えて利用することができる。

昼間の撮影

広角カメラの作例

iPhone 16 Proの広角カメラは、画角を微妙に調整することができる。
具体的には、24mm、28mm、35mm(1倍・1.2倍・1.5倍)である。
1.5倍はあまり使う機会がないと思われるので、1倍と1.2倍を比較する。

広角昼間
広角1.2倍昼間

左が24mm、右が28㎜となっている。比べてみると、画角に大きな違いがあることが見て取れる。
24㎜と28㎜で画角に違いはあるものの、写真の品質に大きな差は見られない
一方、24㎜は広く写せるので、風景などを撮るときには迫力が出やすく、個人的にはこちらの方が使いやすいと感じた。

広角カメラの撮影は、Fusionカメラとなっており、ファイルサイズが設定で12MPか24MPで選ぶことができる。
24MPがオススメだが、画素数が上がった分だけファイルサイズも大きくなりやすく、ストレージの圧迫には注意が必要。
撮影枚数が多くなりがちな人は、ストレージ容量に余裕を持っておくか、クラウドサービスの利用を検討しておいた方がよいかもしれない。

超広角カメラの作例

超広角昼間

画素数は12MP一択となっている。
広く撮れるのは便利だが、太陽が入りやすく、白飛びやフレアが発生しやすいため、撮影環境はやや選ぶ印象がある。
また、画像の歪みはうまく補正されているものの、細部のディテールはやや甘く、拡大にはあまり向かない
SNSなどにアップするなど全体を見せる分には問題ないが、あとから細かくトリミングしたり、画質にこだわる人には少し物足りなく感じるかもしれない。

望遠カメラの作例

望遠昼間

16 Proシリーズから光学5倍となったこともあり、非常に実用的な構成になっている。
これまで愛用していたGalaxyシリーズ(S20など)は現在も光学3倍が基本なので、個人的には5倍の恩恵をかなり感じる。
3倍だと、デジタルズームで2倍にしたものとあまり差が感じられない場面も多かったが、5倍まで届くと別物といえる。
旅行やイベントなど、遠くの被写体をしっかりと捉えたいときに活躍するカメラだと思う。

夜間の撮影

広角カメラの作例

広角夜間
広角1.2倍夜間

左が24㎜(1倍)、右が28㎜(1.2倍)となっている。
こうしてみると、画質に関してはほとんど差がなく、唯一の差は画角のみである。
ただし、光を必要以上に取り込んでしまっており、街灯でフレアやゴーストが発生してしまっている。
拡大も耐えることができないため、悪くはないものの、今一つといった出来になった。

超広角カメラの作例

超広角夜間

超広角カメラでの撮影。
街灯でフレアが発生しているが、これは仕方がないものとして受け止めることにする。
撮影対象の城が、ぼんやりしており、はっきりとしない。
昼間の作例からもわかるように、超広角に関しては、全体の記録にとどめ、後から拡大して利用するような用途には向かないことがはっきりした。

望遠カメラの作例

望遠夜間

夜景の望遠カメラは、かなり良い出来だなと感じる。
撮影対象の城がくっきりと写っており、立体感のある写真に仕上がっている
細部も超広角に比べると、拡大に耐えれるレベルになっている。
個人的には、3つのカメラの中で、夜景であれば最も良い出来だなと感じた。

パフォーマンスとバッテリー

バッテリー

パフォーマンス

iPhone 16 Proには、Appleの最新チップセット「A18 Pro」が搭載されている。
6コア構成で、ハイパフォーマンス2コア+高効率4コアという構成だ。
正直、パフォーマンス重視で考えると、2コアは少なく感じるかもしれない。
ただ、iPhone専用に設計されたCPUとなっているため全体の最適化に長けてお、実際の使用感では不満はほとんどない。
アプリの起動やゲーム、動画編集といった処理もスムーズにこなしてくれる。

Antutuベンチマークのスコアは150万点越えと、かなり好成績である。
特筆すべきは、UX(ユーザーエクスペリエンス)の36万点である。
この項目は、ユーザーの使用感にかかわる項目なので、この項目がハイスコアなのが、さすがiPhoneといったところである。

Antutuベンチマーク

Neural Engineは16コア構成となっており、こちらはAI関連処理や写真の自動補正、音声認識などに使われる部分。
日常的に活用する場面は意識しづらいが、iOSの快適な操作体験を支える重要な部分といえる。
GPUは6コアで、ゲームや3D描写にも十分対応できる性能を持っている。

メモリ(RAM)はAppleから正式な発表はないが、8GBとされている。
数字だけ見ると他社のフラッグシップと比べて控えめだが、Appleはソフトとハードを一体で設計しているため、この容量でも安定した動作が可能。
実際に使っていてメモリ不足を感じる場面はほぼない

なお、性能面の詳細はAntutuベンチマークを通じて確認する予定。

ただし、このベンチマークはOSのバージョンや端末の使用状況によってスコアが大きく変わることがある。あくまで“目安”として参考にしてもらいたい。

バッテリー

バッテリー持ちについては、iPhoneを本格的に使うのが今回が初めてということもあるが、それを差し引いても「かなり良い」と感じている。
基本的な使い方であれば、朝から夜までしっかり使ってもバッテリーが尽きることはなく、かなり安心感がある。
原神や崩壊スターレイルを頻繁にプレイするといった、よほどハードに使い倒さない限り、1日は余裕で持つのではないかと思う。

私は心配性なので、仕事中は集中モードに加えて省電力モードをオンにしている。
この設定であれば、1日どころか2日間持ちそうな勢いだ。
iOSの省電力設計とA18 Proチップの効率の良さがうまくかみ合っている印象を受ける。

特に気に入っているのは、カメラを使ってもバッテリーの減りが控えめな点だ。
高性能なカメラを搭載しているスマートフォンでは、撮影後の画像処理でバッテリーをかなり消費することが多いが、iPhoneはそのあたりの最適化が非常に優秀。
ハードとソフトを自社で一貫して設計しているからこそ実現できる強みだと感じる。

なお、バッテリーに関する具体的な性能指標としては、Antutuベンチマークの結果も参考にしてみた。

実行前実行後
100%99%

Antutuベンチマークといえば、かなり負荷のかかる処理が含まれているはずだが、それでもバッテリーはしっかり持ちこたえた。
実行後、数分間放置してしまった影響でバッテリーは1%だけ減っていたが、実際のベンチマーク実行中は100%のままだったはずである。

今から買うメリット

メリット

iPhone 16eがすでに発売され、そして数か月後にはiPhone 17シリーズの登場も控えるなか、いまiPhone 16 Proをあえて購入するメリットは、主に以下の3点だと考えている。

  • 初期不良ロットを避けて購入できる
  • Apple Intelligenceの対応状況を見極めたうえで選べる
  • Appleがいつ価格を改定(=値上げ)するか読めないため

それぞれの理由について、順番に解説していく。

初期不良ロットを避けて購入できる

iPhoneに限らず、工業製品全般は発売直後に初期不良を抱えるロットが一定数含まれるのが一般的だ。
もちろん、発売から時間が経っても初期不良がゼロになるわけではないが、その確率は確実に下がってくる。
また、リリース直後はOSや主要アプリの最適化が不十分なケースも多く、快適に使えないリスクもある。
発売直後は最新のiOSが搭載されているとはいえ、初期バージョンはバグが残っている可能性も高く、そうした点を避けられるのは大きなメリットといえる。

Apple Intelligenceの対応状況を見極めてから購入できる

AI

近年のAIブームを受けて、iPhoneにも専用AI「Apple Intelligence」がiPhone 16シリーズから本格的に導入された。
ただし、日本語でこの機能が本格的に使えるようになるのは、25年4月にリリースされたiOS 18.4以降となっている。
そのため、他社のAI機能やiOSの成熟度を観察した上で購入を検討できるという点も、今買うメリットといえるだろう。

Appleはいつ価格を改定するか分からない

Appleの価格改定は、突然かつ予告なしに行われるのが通例だ。
たとえば、iPhone 16 Pro(128GB)の米国価格は999ドル(税抜)だが、日本では税込159,800円で販売されている。
単純に換算すると、税抜きでの為替レートはおよそ145円
しかし、2025年4月現在の為替レートではこれよりも円安が進んでおり、Apple側が新機種の発表と同時に価格調整(=値上げ)に踏み切る可能性は十分にある。
営利企業であるAppleが、損をしたまま放置するとは考えにくく、タイミング次第では現在の価格が「最安」になる可能性もあるのだ。

執筆時点の為替レートは145.5円(2025/4/6)
Google Financeより

ドル円為替レート

まとめ

iPhone 16 Proを発売から約7か月遅れて使い始めましたが、今だからこそ選ぶ価値があると感じている。
初期不良のリスクやOSの不安定さを避けられるうえに、Apple Intelligenceの対応状況を見極めたうえで判断できるのは大きな利点。
カメラやバッテリー、ディスプレイ性能も非常に優れており、満足度の高い仕上がりとなっている。
さらに、Appleはいつ価格改定を行うか分からないため、為替の状況を踏まえると今の価格で購入できるのはむしろチャンスとも言える。
総じて、落ち着いて検討したうえでの購入には、十分な意味があると感じている。

なお、Galaxyと比較した記事もあるので、こちらも是非。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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