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京都観光に“静寂”を。アメックス会員だけが入れるあの場所へ

アイキャッチ画像 旅行・観光
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京都には、美しい庭や歴史ある寺社が数多くありますが、観光シーズンの混雑ぶりに疲れてしまうこともあります。
そんな中、3月に訪れたある場所で、思いがけず「静寂」と「ゆとり」の時間に出会いました。

そこは、圓徳院の一角にあるアメリカン・エキスプレスの会員専用ラウンジ
事前予約も不要で、対象カードを持っていれば誰でも利用できます。

今回はその体験をもとに、アクセスや利用条件、混雑状況などを詳しくご紹介します。
京都観光にちょっとした“余白”を加えたい方の参考になれば幸いです。

圓徳院「アメックス会員ラウンジ」とは?

クエスチョン・疑問このセクションでまずは対象を解説Photo by AC
クエスチョン・疑問

かつて、客人をもてなすために設けられた圓徳院の客殿。
その歴史ある空間が、現在はアメリカン・エキスプレスの会員専用ラウンジとして提供されています。

空港ラウンジのような華やかさとは異なり、ここにあるのは静けさと趣のある和の空間
高台寺の塔頭・圓徳院の敷地内にあり、正式には「圓徳院 客殿」と案内されていますが、分かりやすさのため、本記事では「アメックス会員ラウンジ(圓徳院)」と表記します。

◆ どんな特典があるの?

対象のアメックス会員は、以下のようなサービスを無料で受けられます:

  • 圓徳院の拝観無料(庭園・書院など)
  • 客殿にてお茶の接待(静かな和室空間)
  • 高台寺・掌美術館の拝観割引
  • 高台寺の駐車場1時間無料(利用条件あり)

ラウンジ内は滞在時間の上限があり、基本は1時間まで。繁忙期には30分制限となる場合があります。
予約は不要で、対象カードを提示すればその場で利用できます。

◆ 利用できるカードは?

対象となるのは、アメリカン・エキスプレスが指定する一部のプロパー/提携カードです。
(※カードの種類や対象範囲は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。この記事では、2025年7月時点の情報を記載しています)

アクセス|京都駅・祇園からのルートと目印

アクセス世界地図と鍵でそれっぽくPhoto by AC

◆ 阪急「京都河原町駅」からのルート(徒歩約15分)

今回は、阪急・京都河原町駅からのルートをご紹介します。
京阪「祇園四条駅」からもほぼ同じルートで合流できます。

まずは1B出口を目指してください。出口を出ると鴨川と信号があり、向かいにマクドナルドが見えれば正解です。
春には川沿いの桜並木が美しく、観光気分を高めてくれます。

駅構内の出口案内駅構内は看板が多いのでわかりやすいです

鴨川にかかる橋を渡り、突き当たりを右へ
建仁寺の前を通りながら緩やかな坂道を上っていくと、やがて石塀小路の入口が見えてきます。

鴨川こちら側から見ると風情ある四条大橋が見える

小路に入り、最初の分岐を左へ曲がると、アメックスの灯篭が設置された細い道があります。
その先にラウンジの入口があります。

※注意:
石塀小路は私有地を含むエリアであり、全面的に撮影禁止です。
「静かにお過ごしください」との掲示もあるため、地域住民への配慮を忘れずに。

入り口は簡素な引き戸。
中に入ると受付があり、履物用の袋を受け取ってから建物内へ。
スタッフが不在の場合は、設置された鐘を鳴らして来訪を知らせます。

受付の鐘スタッフがいない場合はこの鐘を鳴らせばいい

◆ 「ねねの道」から向かう場合

観光ルートとして人気の「ねねの道」からもアクセス可能です。
高台寺側から進むと、圓徳院の正面入口(長屋門)がありますが、アメックスラウンジへは入場できません

そのまま通り過ぎて、漆喰の壁が目印の雑貨屋さん付近へ。
アメックスの小さな看板掲げられているので、そこから細い道に入りましょう。

道順②

途中にはガラス細工を扱う小さなお店や、雰囲気のある喫茶店などもあり、京都らしい風情が感じられます。

道順③

※通行時の注意:
このエリアは道幅が狭く、建物が頭上近くまで迫っている箇所があります。
人通りが少ない時間帯でも静かに歩くことを意識しましょう。

利用条件と注意事項|対象カード・受付方法・同伴など

◆ 対象カードについて

このラウンジは、アメリカン・エキスプレスが指定する一部のカード会員のみが利用可能です。
対象となるのは、いわゆるゴールド以上のプロパーカードおよび特定の提携カードに限られます。

2025年〇月時点では、以下のようなカードが対象に含まれていました:

  • アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
  • プラチナ・カード®
  • Marriott Bonvoy® プレミアム・カード
  • ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
  • ビジネス・ゴールド/ビジネス・プラチナ など

※ただし、対象カードの内容は変更されることがあります
最新のリストは公式サイトの案内をご確認ください。

対象カードのゴールドプリファードとプラチナを比較した記事もあります。

◆ 利用時間と混雑時の制限

  • 営業時間:10:00~17:00(最終受付16:30)
  • 利用時間:原則 1時間まで
  • 繁忙期:混雑時は30分までに短縮されることがあります

体験上、平日の午後遅め(15~16時台)は比較的空いており、落ち着いて過ごせる傾向がありました。

◆ 同伴者の条件

  • 同伴可能人数:会員1名につき3名まで
  • 対象年齢:2歳以上は1名としてカウント
  • 家族カード/追加カード:いずれも利用対象です

同伴者がカードを持っていなくても、会員本人が対象カードを提示すれば入室できます。

◆ 予約・受付について

このラウンジは事前予約不可 混雑時は受付で案内待ちが発生する場合もありますが、基本的にはスムーズに案内されます。

受付ではカード提示+人数確認

◆ 休業日と営業スケジュール

圓徳院の行事や整備などにより、不定期で休業日 定例の休業日:5月・9月・10月・12月などに数日ずつ(年に5〜6日程度) 具体的な日付はアメリカン・エキスプレス公式ページにて事前確認が推奨されます。

以前はアメックス・グリーンカードが期間限定で対象に加えられた例もありました。
こうしたキャンペーン的な運用もあるため、利用前に公式サイトでの再確認

体験記|実際に行って感じた魅力と注意点

実際に訪れてみて最も強く感じたのは、静寂な隠れ家という表現がぴったりであるということでした。

アクセスがやや分かりにくく、対象となるカード会員も限られているため、訪れる人は決して多くはありません。
そのぶん、門をくぐって中に足を踏み入れた瞬間から、喧騒とは別世界のような穏やかな空間が広がっています。

◆ 歴史ある建物の中で過ごす静かな時間

ラウンジとして利用されているのは、高台寺塔頭 圓徳院 客殿
国宝ではないにせよ、格式ある寺院の一部を会員向けに開放しているという点で、非常に贅沢なサービスだと感じました。

小さな庭一般公開されておらず、このラウンジからしか見れないのでかなり貴重

建物の中には、畳敷きの部屋に2卓のテーブルが設置されており、自由に座ってくつろげます。
広さとしては最大10名ほどまで入れる印象ですが、私が訪れた際(16時台)は2組だけで、ほぼ静寂の中で過ごすことができました。

仮に満席に近い状況でも、空間自体が落ち着いているため、騒がしさや窮屈さはほとんど感じません
とはいえ、後から他の来訪者が来る可能性もあるため、節度ある滞在時間を心がけるとより心地よく利用できると思います。

◆ しつらえと設えに心が整う

室内には、「月」と「洗」の文字が記された扁額が掛けられ、
和のしつらえにふさわしい掛け軸や調度品が、季節ごとに変わるようです。

ラウンジ内机と小さな椅子が用意されている一般的に想像される「ラウンジ」とは全く異なる

また、建物の反対側には小さな庭があり、ラウンジ利用者だけが見ることのできる特別な空間が広がっています。
手入れの行き届いたこの庭も、騒がしさとは無縁の、静かな時間を演出してくれました。

◆ お茶と飴のもてなしで一息つく

しばらく座っていると、係の方が温かいお茶と飴を提供してくれました。
お茶の容器には桐紋(豊臣家の家紋)があしらわれており、京都・高台寺という地とのつながりを感じさせてくれます。

お茶と飴豊臣家の家紋がある。ここが高台寺の一角であることを再確認できる

この日は昆布茶が提供されましたが、夏場は冷やし飴になるとのこと(※公式情報による)。
緑茶とは異なるまろやかさがあり、細やかな心配りに特別感を覚えました。

◆ ラウンジからそのまま圓徳院の拝観へ

ラウンジのもう一つの魅力は、そのまま圓徳院の拝観順路に合流できる点です。

ラウンジを出て突き当たりを左に進めば南庭へ、右に進めばお手洗いを経由して北庭へと進めます。
圓徳院の全体を見て回りたい方は順路のスタートから、既に南庭を見たことがある方は北庭だけ楽しむという使い分けも可能です。

順路への合流方法左:圓徳院の順路右:お手洗いやスキップ後の順路

なお、圓徳院の通常拝観料は大人500円(2025年4月時点)
すべて見終えるまでに20分もかからない規模ですが、ラウンジと合わせて訪れることで、観光の合間に心を整えるひとときを持つことができます。

よくある質問(FAQ)

ポイントFAQコーナーPhoto by AC

Q1. ラウンジの予約は必要ですか?

予約は不要です。対象カードを提示すれば、その場で利用できます。
混雑時は入室を待つ可能性がありますが、基本的にはスムーズに案内されます。

Q2. 同伴者もカードが必要ですか?

いいえ、カードを保有している会員本人が同行すれば同伴者も利用可能です。
ただし、同伴できるのは3名まで2歳以上は1名としてカウントされます。

Q3. アメックス・グリーンカードでも入れますか?

現在は対象外です(2025年〇月時点)。
過去には期間限定で対象となった例もありましたが、最新の対象カードは公式サイトでご確認ください
▶ 対象カード一覧(アメリカン・エキスプレス公式)

Q4. どんなお茶が提供されますか?

季節や日によって異なりますが、昆布茶や冷やし飴など、抹茶とは異なる落ち着いた味わいのお茶が出されます。
温かいお茶と小さな飴のセットが基本です。

Q5. 拝観はどこまで無料になりますか?

圓徳院の拝観料(通常500円)が無料になります。
さらに、高台寺および掌美術館の拝観についても割引料金

まとめ|京都観光で“静かに休める場所”があるという安心感

ピクニックをする家族”静かで落ち着いた場所”というイメージPhoto by AC

京都の観光名所といえば、清水寺や八坂神社、高台寺など、どこも人通りの絶えない賑わいがあります。
そんなエリアのすぐそばに、これほどまでに静かで落ち着いた空間があることに、少し驚かされました。

圓徳院の一角を活用したこのラウンジは、アメリカン・エキスプレスの限られたカード会員だけが利用できる“知る人ぞ知る隠れ家”です。

丁寧に整えられた庭園、静けさに包まれた茶室風の室内、そして季節ごとに変わるお茶のもてなし。
どれもが、京都らしい趣を感じさせてくれました。

道中は少し複雑ではあるものの、それも含めて、たどり着いた先の“非日常感”をより引き立てているように思います。

観光で歩き疲れたとき、あるいは人混みに少し気持ちが疲れたとき。
ふと思い出して、そっと立ち寄りたくなるような場所でした。

対象カードをお持ちの方は、ぜひ一度足を運んでみてください。

ゴールドプリファードを解説した記事はこちら

プラチナカードを解説した記事はこちら

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