ブログを始めてから半年が経った。この半年、順風満帆だったわけではない。ネタに詰まった日もあれば、「誰も読んでいないのでは」と思いながら書き続けた記事もある。それでも辞めずに続けてこられたのは、自分の経験が誰かの役に少しでも立てればという思いからだった。アクセス数や検索順位に一喜一憂する日々の中で、少しずつ見えてきたものがある。この記事では、そんな半年間の歩みを振り返りながら、ブログを続けて得たこと・悩んだこと・これからの展望について正直に書いていく。
ブログを始めたきっかけ

ブログを始めたのは、「何か副業を始めてみようかな」という、わりと軽い気持ちからだった。
近ごろは副業を解禁する企業も増えていて、国もそれを後押ししている。そんな流れの中で、自分も何かひとつ挑戦してみたくなった。
あれこれ考えた末に思い浮かんだのが「ブログ」だった。初期費用がほとんどかからず、自分のペースで進められる。手を動かすにはちょうどいい題材だった。もちろん、ブログで収益を上げるのは簡単ではないと聞いていたし、実際その通りだと思う。ただ、今のところ収益は出ればラッキーくらいのスタンスで、気楽にやっている。
感覚としては、副業というより趣味の延長に近い。文章を書くのはもともと嫌いじゃないし、誰かに読まれるかもしれないという小さな緊張感も心地よい。
きっかけはささいなものだったが、「始めてみた」という行動自体は間違っていなかったと思っている。ちなみに今のところ収益はゼロ円。完全なるタダ働きだ。それでも、何かを始めるにはそれで十分だった。
ブログを書く目的

ブログを書く目的は、人それぞれだと思う。
アフィリエイトで収益を得るため、日常の記録を残すため、あるいは自分の考えを整理するため。ブログの数だけ、そこには目的がある。
自分の場合も、もちろんアフィリエイトで稼げるようになれたら一番いい。けれど、それ以上に「アウトプットをしたい」という気持ちが強くあった。何かを買ったとき、どこかへ行ったとき、何かを体験したとき。ふと「これ、誰かに伝えたいな」と思う瞬間がある。おそらく多くの人にも、そういう感覚はあるはずだ。
今の時代なら、インスタグラムやX(旧Twitter)といった手段もある。ただ、それらは「簡潔に伝えること」に向いていて、自分の思いや体験を細かく残すには少し物足りない。ブログなら、もっと自由に、もっと丁寧に書ける。だから選んだ。
とはいえ、今のところブログのテーマはまだはっきりと決まっていない。雑記ブログのような形で、興味のあることを試しながら、少しずつ自分なりの方向性を探している段階だ。
継続するための私なりのコツ

ブログは、参入が非常に簡単な分野だと思う。
サーバーとドメインを契約し、WordPressを導入すれば、あとは記事を書くだけ。技術的なハードルはそれほど高くなく、今この瞬間もどこかで新しいブログが立ち上がっている。
だがその一方で、ブログは「続けること」が難しい分野でもある。
簡単に言えば、収益を得るまでがとにかく大変なのだ。どれだけ記事を書いても、すぐにお金になるわけではない。むしろ、最初のうちは誰にも読まれず、反応もほとんどない。
一説によれば、開設されたブログのうち1年後も継続しているのは約30%。さらに、3年後も続いているのはわずか3%ほどだという。収益化に至るまでに1年以上かかるケースがほとんどであり、その前に挫折してしまう人が多いのも頷ける。
そんな中で、半年とはいえ、自分がなんとかブログを続けられているのには理由がある。
それは、自分なりに「続けるための工夫」を意識しているからだ。
まずひとつは、「気楽に書く」こと。あまり肩肘張らず、完璧な文章を目指さず、自分が今書きたいこと、伝えたいことを中心に記事にする。そうすることで、ハードルがぐっと下がり、書くことそのものが億劫にならない。
もうひとつは、「習慣化する」こと。毎回気合を入れて1記事まるごと仕上げようとすると疲れるので、自分は「1日1〜2セクションだけ書く」と決めている。小さな単位に分けて進めることで、負担が減り、継続しやすくなる。
この2つを意識するようになってから、ブログを書くことが日常の一部になってきた。
まだまだ試行錯誤の段階ではあるけれど、今のところは無理なく続けられている。
読まれた記事Best3

この段落では、現時点でよく読まれている記事ベスト3を紹介してみたいと思う。
自分でも意外な記事が上位に入っていたりして、振り返ってみるとなかなか面白い。読まれる理由を考えるのも、ブログの醍醐味のひとつだと感じている。
第1位:アメックスのレストラン割引(The GateHouseレビュー)
実はこの記事、当ブログの記念すべき初投稿でもある。そういう意味でも、個人的に非常に思い入れのある記事だ。初記事が今も読まれているというのは、なんともありがたい。
検索流入が多い理由としては、おそらく「アメックス」「招待日和」などのキーワードがタイトルに含まれており、そこからのアクセスが発生しているのだと思う。加えて、公開からの時間も長いため、Googleなどのクローラーが巡回する頻度が高く、その分も加味されているのではないかと思われる。
記事の内容は、名古屋駅のレストラン「The GateHouse」での実食レビューになっている。アメックス特典を使った体験が気になる方には、ぜひ一読してもらいたい。
最近、記事をリライトしたので質も上がっているはず。
第2位:Loop Quiet2 自腹レビュー
この記事が第2位にランクインしたのは、正直かなり意外だった。というのも、あまり気合を入れて書いた記憶がなく、良くも悪くも「日記に近い」テンションの記事だったからだ。
Loop Quiet2という耳栓は実際に自腹で購入したもので、レビューも素直に書いたつもりだ。ただ、「小さくてなくしやすい」と書いた直後に本当になくしてしまい、少しだけ自分を責めた。最終的にカバンの奥底から見つかったときの安堵感は今でも覚えている。
記事そのものは初期の頃に書いたもので、SEO対策などもまったくしていない。読み返すと、文章も拙く、未熟さが目立つ。文章も短く、写真もあまりきれいではない。自分で読み返すのは少し恥ずかしいが、実際に読まれた記事Best2になっているので紹介する。
第3位:Galaxy S23 1年使用レビュー
こちらはGalaxy S23を1年間使った上でのレビュー記事。すでに発売から2年近く経っているスマホにもかかわらず、いまだにアクセスがあるのは少し意外だった。
実は、もっと新しい機種であるiPhone 16 Proのレビュー記事も書いているのだが、現時点ではGalaxyの記事のほうが閲覧数が多い。おそらく「実際に長く使ったレビュー」という点が、読者にとって参考になるのかもしれない。
記事を書いた当時は、iPhoneへ機種変更することが決まっていたため、その前に比較用として記録を残しておこうという軽い動機だった。ただ、カメラ性能のレビューについては「どこで・どう撮るか」でかなり悩んだのをよく覚えている。屋外での作例にこだわった分、時間もかかった。
このGalaxy S23は今ではサブ機となったが、性能的にはまったく問題がなく、今でも十分に現役で使える一台だと思う。購入を検討している方には、参考になる内容があるはず。
このように、自分でも意外な記事が読まれていたりして、ランキングを見返すのはなかなか興味深い。狙って書いた記事が埋もれて、なんとなく書いたものが読まれる。ブログというのは、そういう面白さがある。
半年間を振り返って

ブログを始めて半年。あっという間だったようで、意外と濃い時間でもあった。
続けていく中で、少しずつ「得られたこと」もあれば、当然ながら「悩んだこと」もある。ここでは、その両面を振り返っておきたい。
▼この半年で感じたことまとめ
- タイピングが上達した
- 文章の作成能力が上がった
- 収益化の難しさに直面した
- 記事ネタに悩むことが増えた
- 自分の時間を犠牲にした
- 初期費用という現実的な負担もあった
得たもの
ブログを書くことで得られたことは、意外と多い。
特に感じているのが、以下の2つ。
タイピングが上達した気がする
毎週のように記事を書いていると、自然とタイピングが速くなる。以前は少し考えながら打っていたキーも、今ではほぼ無意識で指が動くようになった。ブログを書く前は「ブラインドタッチできるけどそんなに速くない」というレベルだったが、今では仕事でも活かせるくらいのスピードと正確さになってきた実感がある。
文章の作成能力が少し上がった気がする
最初の頃は、記事を書こうとしても言葉がなかなか出てこなかった。1文1文に悩み、言い回しも決まらず、完成まで何時間もかかることもあった。それが今では、「とりあえず書いてから整える」くらいの余裕が出てきた。伝えたいことを整理し、簡潔にまとめるスキルは、ブログを通じて確実に養われたと感じる。
悩んだこと
もちろん、いいことばかりではない。続ける中でぶつかった壁もある。
とくに大きかったのが以下の2つ。
収益化の難しさ
始めたきっかけは「副業としてのブログ」だったが、実際に収益化するのは想像以上に難しい。アクセスを増やすにはSEOの知識が必要だし、アフィリエイトで収益を上げるには広告の選定から始まり、読者の導線設計や訴求力が問われる。半年経った今も、収益はきれいなゼロ。もちろん、焦ってはいないが、「簡単に稼げる」と思っていた頃の自分を少し反省している。
記事のネタ切れ問題
初期の頃は、書きたいことがたくさんあった。でも数十記事を書いたあたりで、「次、何を書こう?」と悩むことが増えてきた。ネタ切れというより、「今の自分が書くべきテーマ」を見失いかける感じ。無理に絞り出すと内容が薄くなるし、かといって更新が止まるとモチベーションが下がる。このジレンマとどう向き合うかが、今後の課題の一つでもある。
失ったこと
ポジティブ要素ばかりだとフェアではないので、ネガティブ要素も書いておく。
ブログを始めることで失ったものもある。
自分の時間
記事を書く時間は、当然ながら他のことに使えた時間でもある。テレビを見たり、ゲームをしたり、YouTubeをのんびり見て過ごしたり——そういった「何もしない時間」をブログに充てているという感覚は確かにある。特に、収益がない状態では「これって意味あるのかな?」と不安になることも少なくない。それでも、書くことがいつの間にか楽しくなってきて、ここまで続けてこられた。たぶん性格的に「成果が出るまでやめたくない」という意地もあるのだと思う。
初期費用
無料ブログという選択肢もあるにはあるが、収益化を目指すならば、レンタルサーバーや独自ドメインの契約がほぼ必須となる。初期費用として数千円〜1万円ほどがかかるのが一般的で、これを「先行投資」と割り切れるかどうかが分かれ道だと思う。実際、まだこの投資を回収できていないが、それでも「続けていけば取り返せる」と信じてやっている。成功するかどうかは、この初期費用を無駄にしない意志と継続力にかかっている気がしている。
ブログは、簡単に始められるけれど、簡単には結果が出ない。
それでも、こうして半年間やってきたことは、自分の中で確かな経験として残っている。得たものと失ったもの、どちらも含めて「やってみてよかった」と思えるように、これからも続けていきたい。
これからの話
ブログを始めて半年。最初は軽い気持ちで始めたものの、気づけば日々の生活の一部になっていた。記事を書く中で、タイピングや文章力の向上といった確かな変化を感じられた一方で、ネタ探しの苦労や収益化の壁といった現実にも何度も直面した。
それでも今、ブログを続けてきてよかったと思う。誰かの役に立ったり、少しでも興味を持って読んでもらえたりすることが、何よりの励みになっている。
今後は、もう少しテーマやジャンルを絞りながら、検索される記事・読みたくなる記事を目指していきたい。すぐに結果が出るものではないが、積み重ねがやがて力になると信じて、これからも気楽に、でも継続的に続けていこうと思う。
とはいえ、副業とはいえ自分の時間を使ってやることだ。
どうせやるなら、自分の好きなこと、楽しいと思えることに時間を使いたい。たとえ簡単に結果が出なかったとしても、何かしら自分にとって意味があれば、それで十分だと思っている。
本業の仕事がどうしてもつらいときがある。だからこそ、副業くらいは「やらされるもの」ではなく、「自分の意思でやるもの」にしたい。自由に、気楽に、自分のペースで。それがブログだったから、続いているのかもしれない。
もちろん、アフィリエイトで収益を得たい気持ちがゼロなわけではない。むしろ、それがうまくいけばどれほど理想的かとも思う。ただ、そこに縛られてしまっては本末転倒だ。稼ぐことを最優先にするなら、もっと効率的な手段を探した方がいいのかもしれない。
私にとってブログは、どこまで行っても「副業」である。生活を支えるためのものではなく、生活に少しの彩りを加えるためのもの。気張りすぎず、でも投げ出さず、これからも細く長く続けていきたい。